野営

しばらくぶりの日記でご無沙汰してました。
盆に入ると色々とスケジュールが立て込んでいたので、
思うように更新もできなかったわけで。


で、とりあえず何してたかというと帰省とかキャンプとか。
えぇ、例のボランティアの一環として3泊4日でキャンプしてきたんですよ。
岡山県の粟倉って場所で、田舎も田舎。ド田舎。
まぁ、そんな場所だからこそキャンプって感じなんですがね。


しかしまぁなんですわ。
行きのバスの中からいきなり子供らの元気にあてられて、テンションも最高潮。
途中、渋滞に巻き込まれながら4時間ほどでキャンプ場に到着。


初日は荷物整理→ネームタグ作り→夕食→レクリエーション(以下、レク)→就寝という流れ。
文章で書けばわずか1行なのだけれど、もうあちこち世話のかかることかかること。
普段の野外活動と違って生活面が加わってくるだけでこれだけ大変だとは。


ウチが受け持ったグループの子は7人いるけど、みんな行動がバラバラ。
ご飯の準備を例にとっても、積極的に手伝ってくれる子がいる一方で、
指示を与えないと休もうとしてしまう子、指示を与えても動かない子がいるわけで。
集団生活に慣れてないとは言え、このあたりはキチッと叩き込まなくてはならない様子。


就寝時刻には、子供らがなかなか寝ようとしないので、静かに寝るように言い聞かせる。
その後、ウチはミーティングのためにメインホールへ移動。
しばらくしたら外からガヤガヤと声が聞こえてきた。
どうもウチのグループの子ども等が、寝ないで話に夢中になって次第に大声になったらしい。
明日からはちゃんと寝かしつけてからミーティングに来るようにと釘を刺されてしまった。


2日目は朝食→掃除→野外炊飯→レク→風呂→レク→夕食→就寝。
野外炊飯ではおかきや煎餅を入れるような四角い空き缶を使ってドリアを作りました。
グループでの共同作業を通じて、昨日まではお互い距離を置いてた子ども達も、
お互いに名前を呼び合ったりするようになって徐々に仲間として意識しだした感じでした。


続いてのレク。1本目は皆で思いっきり走り回るグループ対抗形式のレクで、
負けたチームのリーダーが、野外炊飯で熾した炭を顔に塗りつけられるという罰ゲーム付き。
こういうときの嫌な予感というのは的中するもので、案の定ウチのチームは負けてしまいましたw
おかげで顔がまっくろくろすけになってしまった。


皆で汗だくになったところで、近くにあるあわくら温泉に入浴しにいくことに。
ようやく風呂でのんびりできる・・・かと思いきやそうはいかず。
子ども達+お風呂=遊び場になってしまうのよね。
他のお客さんに迷惑をかける行為を注意しなきゃならなくて、
しかも子供達は散り散りにあちこちへ行くもんだから、目が届かなくて困る。
結局ゆっくり風呂に浸かることもできず温泉を後に。


キャンプ場に戻ったあとは、再びレク。
今度のレクはグループの結束力が試されるレク。
細かい説明は省くとして、イメージだけ説明すると組体操+二人三脚みたいな感じ。
グループが一丸となってゴールを目指すんだけど、これがものすごく難しい。
何度やっても全然上手く行かず、グループ内で投げ出しちゃう子や、泣き出しちゃう子が出るぐらい。
しまいには、イライラして八つ当たりしてケンカに発展しちゃうことまであった。
でも、ウチは慰めの言葉も励ましの言葉もかけない。
これは楽しむためのレクじゃないから。子ども達が仲間の結束力を深めるための試練だから。
だから、心を鬼にして叱った。グループが全員力を合わせなきゃクリアできない。
今のグループはバラバラだって。みんな仲間じゃないのかって。


結局、その日はそのレクを成功させたグループは出なかった。
子ども達はみんな悔しがってた。
スタッフの1人が、「悔しいか?明日もう一度やりたいか?」と聞いたら、
子ども達は一様に首を縦に振った。
なんていじらしいんだ。


3日目は、朝食→掃除→昨日のレクの続き→昼食→レク→温泉→夕食→キャンプファイヤー→就寝。
朝食、掃除を終え、昨日のレクを再開。
でも、その前に昨日は失敗したのか、それをグループの子ども全員に再確認する。
そして、今度こそ仲間として協力しあうことを約束させる。
うん、昨日とはやる気もチームでの連携も全然違うのが見てわかる。
度重なる失敗と、その度に浴びせられた叱責にも負けず、
子どもらは必死の練習の末、ゴールに到達する。
ウチは子ども達と共に大喜びでゴールを祝った。子ども達の頑張りを最大限に褒め称えた。
子ども達もみんな喜びを抑えきれずに歓喜の声をあげて、絆を深めた仲間同士で走り回っていた。
・・・あ、いかん。少し涙が。(ぉ


その後、昼食を終え再び別のレクをすることに。
今回の舞台は地元の小学校の運動場。許可は貰ってあるので広い敷地内で思う存分遊べます。
内容はチーム対お宝争奪合戦。詳細はレクの名前で想像してください。(ぉ
とにかく炎天下の中、1時間走り回り遊びまくった。
いかん、暑すぎる。頭がふらふらする。ウチがこんな状況なのに子ども達は一向に元気だ。
これ、帽子を被ってなけりゃぶっ倒れてるな・・・。


その後、風呂入って飯食って、いよいよクライマックス、キャンプファイヤー
この3日間、長いようでものすごく短かった。
普段の生活では味わえないような濃密な時間を過ごすことができた。
楽しいこととか、苦労したこととか、感動したこととかたくさんあった。
いくつものファイヤーレクを終え、いよいよ火が消えようというところで、
キャンプの思い出を皆で「大きな歌」のメロディに乗せて歌った。
こんなに素敵な日々を過ごしたキャンプももうおしまい。
かがり火だけ残して薄暗くなった闇夜にみんなのすすり泣きが響く。
ウチも笑顔で歌いながら、涙が自然に流れてしまいました。


そして4日目。
朝食を食べたらさっそくバスに乗って帰路へ。
バスの中では、キャンプ中に皆で覚えたキャンプテーマソングを20回ぐらい大合唱。
同じ歌をひたすら繰り返しているだけなんだけれど、
子ども達はキャンプを通じてできた仲間同士で笑顔を交わしながら、
何度も何度も楽しそうに歌っていました。


以上、ウチの初キャンプでした!
疲れたー!!!!!
・・・また来年も絶対行こう。