中盤

12:00 疲弊(22km地点)
菊水山を降りてつり橋を渡り、再び登り続けて鍋蓋山の山頂に到着。
今いる山が5つ目の山。だんだんふくらはぎがパンパンになってきた。
途中で幾度も足が攣りそうになった。


13:00 反逆(24.5km地点)
鍋蓋山を降りて、ずっと下りが続いた後、市ガ原に到着。
さっきまで休息ポイントだったはずの下りが、今では膝にダメージを与える地形に。
登りはふくらはぎ、下りは膝か・・・あと数km歩いたら、足が壊れてしまいそうだ。
そして、ここからが本大会最大の難所、摩耶山への入り口だった。


14:00 限界(26.5km地点)
市ガ原から摩耶山登頂を目指して出発し、
今まで歩いてきたどの坂よりキツい勾配の坂を1時間ほど登る。
この坂は稲妻坂と呼ばれており、多くのハイカーを苦しめる場所であるらしい。
山道の脇のあちこちで息が上がって休息をとっている人が見受けられる。
そしてウチも例外ではなく、ひたすら登っても終わりの見えない坂に、
痛みが増してくる足、そして10:30頃から一時も休まることなくあがりっぱなしの息。
たまらず目の前の石に座り込んでダウン。
そして一度座り込んだら最後、立ち上がろうとしても立ち上がれない。
肉体的には立てるのだが、頭のどこかで立ち上がることを拒否している部分がある。
それでもなんとかダウンしてから10分後には立ち上がり、再び摩耶山の頂上を目指す。


15:00 突破(28.5km地点)
稲妻坂を登りきり、さらに急になった天狗道という坂をも登りきり、
やっとこさの思いで摩耶山頂に到着。ここで第二のチェックポイントを通過。
しかし足痛ぇ!息が苦しい!心臓破裂しそう!
肺が2/3ぐらいに縮まった感じです。思いっきり息を吸い込むと逆に苦しい。
そして目の前には下山用ロープウェイ。
「・・・帰るか・・・?」
『せっかく全行程の半分ほど歩いたのに?』
「っていうかまだ半分残ってるのか?」
『でも、地図を見る限り菊水山摩耶山みたいな難所はもう無いよ?』
「自分はまだ歩けるのか?」
『それ、ここまでにも同じ自問を何度も繰り返したよな?』
「何かあったら誰が責任とるのさ?」
『俺がとる!』
「よっしゃ行くか!」
と、謎の葛藤をしながら、リタイアせずに先へ進むことを決意。


明日に続く。