団結
今日は2度目のこどもアウトドア引率ボランティアに行ってきました。
本日のテーマはトレージャーハンティング。
六甲山地の1つ、蓬莱峡の山頂に宝が隠されているので取りに行くというイベント。
そして、宝の鍵は蓬莱峡のすぐ側にある屏風岩と呼ばれる、
大きな一枚岩の上にあるのです。
というわけで、こどもたちを引き連れて屏風岩へGO!
ほどなく現場へ到着。
えーと、屏風岩、屏風岩・・・岩・・・岩?
しばし絶句。岩っつーか断崖絶壁。こども達も「無理!」「死ぬ!」を連呼。
そこで、周りをしばらく歩いてみたところ、
どうもこの岩の脇の方は足場が多く、傾斜も多少緩いため登りやすいらしい。
とは言え、装備品は軍手のみ。いわゆるフリークライミング。
一歩間違えば岩下へ転落の恐れがあるという恐怖。
ウチはリーダーとして、こどもが落ちてきても支えられるように、
最後尾から岩登りを開始。
当然こども達の中には、こういうことが得意な子もいれば苦手な子もいるわけで。
得意な子供たちは苦手な子供たちをサポートしながらゆっくり進んでました。
協力しあう内に徐々に仲良くなっていく様子を見てると、リーダーとしての遣り甲斐を感じるなぁ。
で、30分ほどして全員が登頂。そして宝箱の鍵をゲット。
しかし、ここでトラブルが。
帰りの方が怖い!
帰りは下を見ずに降りることが難しいため、足がすくんでしまうのです。
かくいうウチもかなり怖かったですよ。
一歩すべるだけで本当に10mぐらい下まで落下するような状況ですから。
とりあえずウチが先に降り始め、こども達を支えながらなんとか1時間後に
全員がこの屏風岩を無事に降りることができました。
「よし、じゃあみんなこの鍵を持って蓬莱峡の頂上を目指そー!!」
歩いて5分後。蓬莱峡のふもとに到着。
そこで我々が見たものはッ!(蓬莱峡全体図)
さっきの屏風岩は序章にすぎなかったというのかッ!!
ちなみに頂上は、写真の左上の岩肌が見えている一番高い部分。(多分)
・・・死ぬぜ?
しかし屏風岩攻略で培った技術と度胸で、皆が一丸となってこの蓬莱峡に挑戦。
屏風岩と違って、ぬかるんでいて、滑りやすいという最悪の足場にもかかわらず、
こども達は真剣に、そして協力しながら、着実に登っていきます。
1時間半ほどかけていよいよ頂上直前。
頂上は小さな高台にあり、そこにこどもが登るのはかなり困難なため、
ロープが用意されていました。
そのロープを使い、岩登りの得意な子をまず全員ウチが引き上げました。
そして、ロープを使っても登れない子には、ウチが下から支えつつ、
先に上った子供達全員でひっぱってもらいました。
ウチ一人ではとてもみんなを頂上に導くことなんて無理でした。
こども達全員で力と心を1つにできたからこその達成だと思いました。
正直、ちょっと胸が熱くなった。
最後は手に入れた宝物を手に、頂上の高台(大人3人程度が乗れるだけのスペース)で子供たち一人ずつと記念撮影。
登ってきた方向と逆側の足元を見ると地面が30m以上も下にあります。
感動と恐怖のダブルで震えましたよえぇ。
そして、帰りは再び来た道を逆戻り。
しかし屏風岩と違って、一気に転落する危険のある箇所は比較的少なかったので、
1時間ほどで降りることができました。
とりあえず・・・ほんと誰もケガしなくてホッとした。
何かの拍子で冗談抜きに死人が出かねない場所だっただけに、
心配で心をすり減らしてしまいました。
と、同時にこども達のパワーと団結力に改めて関心。
今日のイベントはこども達にもきっと一生の思い出の1つになってくれると思う。
そう思うと、リーダーとしてはこの上ない喜びです。
もうやめられない。
というわけで、来週も蓬莱峡行ってきます。